フワフワで柔らかく肌触りが良い寝具、フカフカのクッション。これらに、ゴロゴロと音を出しながら虚ろな瞳でフミフミする猫の姿を見て、癒さる飼主さんは多いことでしょう。
猫が見せる愛くるしいその仕草『フミフミ』。この行動の表れについて考えてみます。
柔らかなものに前足をフミフミする仕草
猫はとても寒がりですよね。秋冬になると、暖かい毛布などを猫に用意する飼主さんは多いことと思います。
猫はそのような毛布を口に咥えて前足でフミフミする習性があるといいます。柔らかなものには何にでもフミフミする猫だっているのです。
テレビ番組で、人間の背中をフミフミしている猫が映し出されるシーンを観たことがありませんか?まるでマッサージをしているかのようで、『マッサージ猫』という表現で取り上げられることがあります。
このような姿を見た子供に、「猫飼って!」などとせがまれる親御さんもいることでしょう。
ですがこの仕草、猫にとって本当にマッサージしているという気持ちがある訳ではないのです。
母に甘えたいという気持ちから
子猫というものは、母猫からおっぱいをもらう際に、乳の出が良くなるように足で乳腺を刺激する習慣があるそうです。
その仕草が、フミフミとマッサージをするような行動だといいます。
猫のお腹は柔らかくて暖かいものです。似たような感触の毛布や柔らかいものに触れた時に、きっと条件反射的に思い出してしまうのかもしれません。
懐かしいあの時代―――。
人間だってそう感じる時ってありますよね。大人になっても抱き枕が無いと眠れないという人もいますが、きっと柔らかな母に抱き付いていた頃を懐かしむ気持ちもあるのかと思います。
それはきっと猫も同じなのでしょう。
そんな猫の仕草を見かけたときは、温かく見守りたい・守ってあげたいって気持ちになったりすることでしょう。