猫は人よりもずっと早く年を取ります。人間と比べれば、猫の一生は短いです。
一緒にいる間は、思い切り可愛がってあげてくださいね。
猫と人間の年齢換算表
品種や個体によって差はありますが、一歳半ほどでもう大人になるのです。
最初の2年を超えると、猫の1年は人間の4年と同等として計算されます。
7歳になるとシニアとみなされ、その頃から体力が低下してくるので、高齢猫にあった飼育をしなくてはいけません。
そして、飼い猫の寿命は一般的に13~15歳くらいだと言われています。しかし、室内飼いが増えたことだったり、フードの品質などの向上もあって、最近では20年以上生きる猫も珍しくありません。
時期 | 猫 年齢 |
人間 年齢 |
成長内容 |
---|---|---|---|
幼年期 | 1週間 | 1ヶ月 | 220~280g。この頃から目が開く。へその緒が取れる。 |
2週間 | 6ヶ月 | 280~330g。立てるようになり、威嚇したりするようになる。 | |
1ヶ月 | 1歳 | 430~500g。離乳食がはじまり、兄弟で遊ぶようになる。 | |
2ヶ月 | 3歳 | 900~1000g。1回目のワクチンの接種時期。 | |
3ヶ月 | 5歳 | 1~1.5kg。永久歯が生え始める。2回目のワクチン接種時期。 | |
6ヶ月 | 10歳 | 2.5~3kg。永久歯が生えそろう。避妊、去勢が可能に。 | |
少年期 | 7か月 | 12歳 | 3~3.5kg。野良なら母猫から自立する時期。 |
1歳 | 15歳 | 成猫と同じ大きさになる。オスのスプレーがはじまる。 | |
1歳半 | 21歳 | もっとも若々しく健康的な時期。その分、発情やオス同士の喧嘩、スプレーなど問題行動も目立つ。よって感染症には特に注意が必要。 | |
2際 | 24歳 | ||
青年期 | 3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | ||
5歳 | 36歳 | 運動能力に衰えが出はじめる。 | |
6歳 | 40歳 | 白髪がではじめる。運動量が減りだすので肥満になりやすい。 | |
壮年期 | 7歳 | 44歳 | シニアとなり、これまでよりよく寝るようになる。 フードを成猫用からシニア用に切り替え、肥満に気をつける。 口臭が出はじめる猫もいる。 |
8歳 | 48歳 | ||
9歳 | 52歳 | ||
10歳 | 56歳 | ||
中年期 | 11歳 | 60歳 | 動かなくなり、反応も鈍くなる。 毛につやがなくなり、歯が抜け落ちてくる。 病気や疾患にかかりやすくなるため、健康管理に気をつけ、こまめに状態のチェックをする。 |
12歳 | 64歳 | ||
13歳 | 68歳 | ||
14歳 | 72歳 | ||
高齢期 | 15歳 | 76歳 | 猫の平均寿命をそろそろ越える。長寿猫の域に突入。 自分で動くのが億劫になり、身体のお礼手をきちんと行えなくなるので、人がかわりにしてあげる。 眠っている時間が増え、あまり動かなくなる。 |
16歳 | 80歳 | ||
17歳 | 84歳 | ||
18歳 | 88歳 | ||
19歳 | 92歳 | ||
20歳 | 96歳 |
猫が年老いてきたら気をつけることとは?
室内飼いで飼われることが多くなり、キャットフードも充実して、猫の寿命は伸びました。現在では15歳以上生きる猫も珍しくありません。
飼い主は年老いてきた猫にどのようなことをしてあげたらいいのかを解説していきます。
猫の老化のサインとは
個体差はありますが、猫の老化は7~10歳くらいからはじまります。年をとっても見た目はあまり変わりませんが、じっくり観察すれば、これまでとの違いに気がつくはずです。
以下のことが目立ってきたら、猫が老化してきたサインとなります。
- じっと動かない時間が増えた。
- 以前よりもジャンプ力が衰えた。
- 食べる量が減った。
- 毛づくろいの頻度が下がった。
- 口の周りやヒゲが白髪になる。
- 声をかけてもあまり反応しない。
- 鳴き声が大きくなる。
老猫のためにすること
1.年齢にあったエサに切りかえる。
年をとると動き回らなくなるため、代謝が落ち、太りやすくなります。
肥満になると糖尿病などの病気にかかりやすくなるため、太らせないようにエサの量には注意しましょう。
最近では年齢別にわけられたシニア用のエサも売られているので、そういったものを与えるといいでしょう。
2.ブラッシングをこまめに行う
年を取ると、自分で身体をキレイに舐めることができなくなります。かわりに飼い主が毎日ブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングは血行をよくする効果もあります。
身体が汚れが目立つときには、濡れタオルなどで拭いてキレイにしてあげてください。
シャンプーをしてもいいですが、体力を消耗するのであまり年老いた猫には向きません。
3.寝床を増やす
年老いると猫は寝ている時間が増えます。快適な睡眠が得られるように工夫しましょう。
気候に合わせて選べるように、日当たりがいい場所や、風通しのいい場所などに寝床を増やしてあげるといいです。
4.足腰に負担をかけないようにする。
フローリングなどの固い床は猫の足腰に負担がかかります。やわらかいカーペットなどを敷いてあげましょう。
ジャンプ力が衰えるため、高い位置へいく途中には、踏み台などを置きます。逆に着地する場所には座布団などを置くといいでしょう。
5.こまめに爪を切る
動きまわらず、爪を研ぐ回数も減るので、老猫になると爪が伸びすぎてしまうことがあります。
手から飛び出てしまった爪のせいで身体に傷をつけることがあるので、こまめに爪をカットしてあげましょう。
いかがでしたか。人間でも、老人となったら若い頃と同じ生活はしませんよね。それと同じで、猫も高齢になってきたら、これまでとは少し違った生活をおくります。
猫を飼ったら、最後まできちんと面倒を見てあげるのが飼い主の義務です。年老いても快適に生活をおくれるよう、気を配ってあげましょう。
最高齢猫はなんと38歳!
このように、猫は驚くほど早く年を取ります。しかし、最近ではペットの寿命が伸び、いつまでも見た目が変わらない猫も増えてきました。
ひょっとしたら、これからもさらに平均寿命は伸びるかもしれませんね。
ところで、猫も人間と同じように、メスのほうが平均寿命が長いです。他には長毛種より短毛種のほうが長生きすると言われています。
ギネスに世界最高齢の猫として認定されているのはアメリカのクリームパフという猫で、38歳3ヶ月という長寿を全うしました。これは人間で換算すると、168歳となります。
日本で最高齢の猫だとされているのは、青森のよも子という猫で、こちらは36年半生きたとされています。
ここまでいかずとも、飼っている猫にはぜひ元気で長生きしてもらいたいですよね。
それには適切な食事と、ストレスのない環境が一番です。また、飼い主さんにベタベタに可愛がってもらっている猫のほうが長生きしやすいそうですよ。