猫というと、温かい陽だまりの下でうたた寝しているイメージがあります。
では、どうして猫は日向ぼっこが好きなのでしょうか?
暖かい場所が好きだから
猫は暖かい場所を好みます。人もそうですが、日光に温められながらゴロンと横になると気持ちいいですよね。
自然に身体が温まるので、エネルギーを使って体温をあげる必要もなく、省エネにもなるのです。
ダニの除去
晴れた日にカーペットや布団を乾すと、ダニを駆除することができますよね。
それと同じで、猫も日向ぼっこすると身体についたダニやしらみを駆除することができるのです。
身体の殺菌消毒
猫は毛をなめてキレイに整えますが、いつまでも濡れたままでは細菌が繁殖してしまいます。
そこで日向ぼっこをして体毛を乾かし、紫外線の力を借りて殺菌消毒をしているのです。
皮膚病の予防や、感染症の被害を抑える効果が期待できます。
カルシウムの吸収力UP
カルシウムは食事から摂取することができますが、それを骨に効率よく吸収させるには、日光の力を借りる必要があります。
セロトニンを出す
セロトニンとは、生き物になくてはならない脳内ホルモンのことです。
これは日光に当たると分泌され、穏やかな気持ちにしてくれる効果や、ストレスを解消してくれる効果があります。
日向ぼっこさせるときの注意
このように、猫にとって日向ぼっこをすることはとても大切なことなのです。
完全室内飼いでも、なるべく猫が日向ぼっこできるスペースを確保してあげてください。
では、日向ぼっこさせるときにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
1.紫外線の浴びすぎは危険
さまざまな恩恵がある日向ぼっこですが、紫外線の浴びすぎもあまり猫によくありません。
日光皮膚炎という病気があり、これは強い紫外線を浴びすぎることで発症します。
耳の先端などが赤くなったり、毛が抜けたりします。ひどいと潰瘍になったり、患部がガン化してしまう怖い病気です。
とくに色素の薄い被毛の猫はなりやすいので、日向ぼっこが大好きな白猫などを飼っている人は注意が必要です。
その場合は、紫外線を弱めるために薄手のカーテンを引いてあげたり、日向ぼっこの時間を制限してあげましょう。
2.脱走や転落に気をつける
しっかり太陽の光を浴びせようと思ったり、暑い季節だからと窓を開けたり、ベランダに出していませんか。
少しの隙間でも、器用な猫だと窓や扉を開けてしまいます。脱走や転落にはくれぐれも注意しましょう。
いかがでしたか。日向ぼっこは猫にとって大切ですが、きちんと飼い主が管理してあげる必要があります。
とはいえ、ほとんどの子は自分で移動して体調管理ができるようです。
紫外線量のチェックもかねつつ、たまには猫と一緒に日向ぼっこしてみてはいかがでしょうか。