猫はノミやダニに寄生されることがあります。放っておくと人間も被害にあうため、予防に努めましょう。
ノミやダニに寄生されると
ノミやダニに刺されると激しいかゆみを伴い、かきむしって肌を傷つけてしまいます。
何度も刺されることでアレルギーを発症してしまい、脱毛したり、発疹がでたりすることもあります。
また、一匹が吸う血の量は極わずかですが、繁殖してたくさんのノミやダニに血を吸われると、貧血を起こしてしまうこともあります。
ノミやダニは回虫などの寄生虫や、病気を媒介することもあるため、予防に努め、万が一発見したときはすぐに対処しなくてはいけません。
室内飼いでも安心はできない
家の中だけで飼っているから、ノミやダニに寄生されることはないと思っていませんか。
じつは完全室内飼いの場合でも、100%安心はできないのです。
窓や扉から侵入してきたり、人が気づかないままに外部から持ちこんでしまう場合があります。室内飼いの場合も、スキンシップをかねつつ定期的にノミやダニのチェックするようにしましょう。
ノミやダニのチェック
飼い猫に以下の行動が見られたら、ノミやダニに寄生されている可能性があります。
- 後ろ足で痒そうに身体をかいたり、かじったりしている。
- いつもよりやたと毛が抜ける。
- 皮膚の薄い耳やのどなどに、黒っぽい小さな粒がついている。
- 発疹や脱毛が見られる。
- 毛をかき分けると、黒い小さな粒がついている。
ノミやダニを予防するには
1.予防薬を使う
錠剤、スプレー、首輪、首の後ろにたらすタイプなどがあります。
ペットショップやホームセンターでも売られていますが、それらは医薬部外品であり、あまり効果が期待できません。
確実に予防したいのなら、動物病院で処方される薬を使いましょう。
2.外に出さない
ノミやダニの多くは草原などに生息しています。防ぎたいのなら、猫を外に出すのは止めましょう。
もしもノミやダニを発見したら
見つけても、慌てて手で潰したりはしないでください。
メスのお腹には卵が入っていることがあり、潰すとそれが飛び散って、繁殖してしまうことがあります。
発見したらテープなどで取り、動けないようにしてから捨てましょう。
ノミ取りくしで毛をすいてノミやダニを取り駆除するという方法もありますが、完全にいなくなるまで毎日とり続けねばならず、時間も手間もかかります。
予防薬と同じように、動物病院で駆除薬を処方してもらうのがもっとも効果があり簡単です。
また、猫の身体から部屋のあちこちに移動している可能性があります。毎日念入りに掃除をするようにしましょう。
寝床や使っているカーペット、タオルなどはとくにしっかり掃除してください。掃除機で吸った後のゴミには、ノミやダニに効く殺虫剤をかけます。
いかがでしたか。中にはマンションの高層階で飼っていたのにノミが湧いたという話もあります。気を抜かずに、しっかり予防に努めましょう。