心ない人が捨ててしまったり、母猫とはぐれたところを見つけたりと、子猫を拾ってしまうことがあります。
飼おうと決めても、成猫と違い、子猫はまだ身体も弱く、きちんと育てるには大変な労力が必要です。
では、子猫を拾ったときは、どうしたらいいのでしょうか。
1.状態を確認する
目は開いているか
目やにのせいで目が開かない子がいます。そういう場合は脱脂綿などを濡らしてやさしく拭いてあげましょう。
病気によって開けられないこともあるので、無理はしないでください。
子猫の目が開くのは生後9日ほどからです。
目やに、鼻水、くしゃみの確認
目やに、鼻水、くしゃみなどが見られるときは、猫カゼ(ウイルス性鼻気管支炎)にかかっている可能性があります。
衰弱していると命に関わることもあるので、早めに獣医に診せましょう。
元気があるか
よく動き鳴いている子猫なら、さしせまった危険はありません。
ぐったりしているのなら、すでに感染症にかかっているか、脱水症や低血糖を起こしている可能性があります。早急に診察を受けてください。
お腹が膨らんでいないか
お腹が膨らんでいる場合、排便や排尿をしていない可能性があります。
子猫は自分で排泄ができません。本来なら母猫が肛門を舐めてやり、その刺激で排泄します。
そのため、母猫のかわりに濡らした脱脂綿などで肛門周辺を撫で、排泄を促してあげましょう。
2.保温する
体温が下がると衰弱してしまうため、子猫を温める必要があります。ただし温めすぎるとかえって危険です。
おすすめはお湯をペットボトルに入れ、それをタオルに包んだものを、子猫のそばに置きます。
身体が濡れていると体温が奪われるので、保護したときに濡れていたら、タオルで拭くかドライヤーで優しく乾かしましょう。
3.エサを与える
歯が生えている生後4週間以上の子猫なら、ウエットフードをほぐしたものを食べることができます。
最近はコンビニでも猫缶を売っているので、ペットショップが開いていないなら、そちらを利用してください。
生後4週間未満の子猫はミルクを与える必要があります。
しかし、牛乳は猫の体質にあわず、お腹を壊してしまうことがあるため、絶対に与えないでください。
どうしても猫ミルクが手に入らない場合は、以下の代用乳を与えましょう。あくまで緊急用なので、翌日からはきちんと猫ミルクを与えてくださいね。
【代用乳レシピ】
- コンデンスミルク90ml
- 水90ml
- プレーンヨーグルト120ml
- 卵黄3個
これをよく混ぜ、人肌よりも少し温かいくらいに温めます。できればスポイトのようなもので飲ませてください。人間用の粉ミルクを2倍に薄めたものでも代用できます。
エサをやり終えたら、濡らした脱脂綿などで肛門を刺激し、排泄を促してあげましょう。
4.獣医に診察してもらう
できるだけ早く獣医さんに診察してもらいましょう。拾ったことを言い、子猫の育て方のアドバイトを求めるといいでしょう。
※動物病院が開いていないときは夜中や休日のため、近くに開いている動物病院がないということもあるでしょう。
しかし子猫は数時間おきにミルクを飲まねば衰弱して死んでしまいます。
上に書かれたミルクのやり方を参考にして、3時間おきくらいに飲ませ、そのたびに排泄もさせてください。