とくに都会ではマンションやアパートに住んでいる人が多いですよね。それでも猫を飼いたいと願っている人は少なくありません。幸い、最近は猫を飼ってもOKなマンションが増えてきました。
近年では保護団体などと不動産屋が提携して、猫つきマンションまで売りに出されるようになりました。
マンション飼いでも猫は幸せになれる
たまに、完全室内飼いでは狭くて猫が可哀想という人がいます。しかし、家の外は危険がいっぱいなんです。
完全室内飼いの猫の平均寿命は16歳、外に出る猫の平均寿命は13歳と、なんと3年も寿命に差があるのです。
子供のうちから室内だけで育てていれば、そこがテリトリーとインプットされるので、外に出たがることもありません。
また、猫は犬のように散歩をする必要はなく、広い移動のかわりに、家具などを高低差のある配置にすれば、それを利用してたくさん運動してくれます。よって、マンションの中だけでも猫を飼うことは十分に可能なのです。
マンションで猫を飼うときの注意点
一軒家と違って、マンションは集合住宅です。猫を飼うなら、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
1.ベランダには出さないようにする
外の空気を吸わせたい、日向ぼっこさせてあげたいなどと、ベランダの外に猫を出してあげる人もいますが、それはとても危険です。
猫はジャンプ力があり、好奇心が旺盛なので、ときに予想もしない行動をすることがあります。
ベランダに出してしまうと、手すりをつたって隣の部屋に逃げてしまったり、落ちて怪我をしてしまうことがあるのです。
そのため、日向ぼっこはガラス越しにさせて、ベランダには出さないようにしましょう。
2.騒音対策
猫は人とくらべると身体が小さいですが、高い場所から飛び降りたりすれば、大きな音を出すことがあります。また、夢中になって走り回ると、大きな音がすることもあります。
とくに賃貸マンションの場合は、分譲とくらべても床が薄いので注意が必要です。
なるべく床などには騒音対策を施しましょう。遮音カーペットなどをひくのがおすすめです。
3.鳴き声
発情期が来ると、メス猫はもの凄い声で鳴くようになります。
繁殖させるつもりがなく、住んでいるのが防音性に優れたマンションでない場合は、できれば避妊・去勢手術を行うようにしましょう。
手術は、スプレー行為の抑制や、生殖器の病気の予防にもなります。
4.ブラッシングは室内で行う
生え変わりの季節などは、抜け毛がひどくなります。だからといって、ベランダや窓をあけてブラッシングを行わないでください。
抜け毛が外に飛び出し、周辺住民へ迷惑をかけてしまうことがあります。
5.におい対策
飼っていると慣れてしまいがちですが、猫のトイレのにおいはとても強いです。
悪臭を漂わせないためにも、こまめにトイレ掃除をするようにしましょう。
消臭効果のあるシステムトイレや、猫砂を使うのがおすすめです。スプレー癖がある猫なら、その対策もしなくてはいけません。
また、ベランダにあつめた排泄物や猫砂を置くと、トラブルの元となります。捨てるまできちんと室内で管理しましょう。