猫を飼おうと思ったときに迷うのが性別です。オスでもメスでも可愛さに違いがない分、どちらにするか迷ってしまいますよね。
けれど人間でも男女で性質が異なるように、猫も性別によっていろいろな違いがあります。
今回は、猫の性別による違いについてまとめてみました。
オス猫の特徴
オス猫はメス猫と比べるとがっしりした体つきをしていて、筋肉や骨格のせいか、やや固めのさわり心地です。
性格は甘えん坊のことが多く、遊ぶのが大好きで、毎日飼い主に擦り寄ってくる子も珍しくありません。メスの発情期が来る頃になると、必死に外に出ようとするので、脱走しやすくなります。
また、マーキングのためににおいの強いオシッコをスプレーするので、よほど覚悟がなければ去勢が必要です。
手術をすると大抵スプレー行為は止まりますが、中には習性が残ってしまう子もいます。去勢すると性格がおとなしくなり、メス猫の発情につられて外に出ようともしなくなります。
去勢手術は開腹の必要もないので、数時間の手術の後、その日のうちに家に帰ることができます。しかし、去勢手術をするとホルモンバランスが乱れるので肥満になりやすくなるというデメリットも存在します。
そのため、去勢手術をしたら、一生きちんと食事の管理をしなくてはいけません。
メス猫の特徴
オスに比べると一回り小さく、骨格が細くて筋肉が少ないので、触るととてもやわらかいです。
成猫になると猫らしいツンとしました性格になり、プライドが高く、ベタベタ甘えるよりも適切な距離感を好むようになります。
そういった性格のせいなのか、オスよりもストレスを溜め込んでしまうことが多いようです。
発情期になると、オスを呼ぶため、独特の大きな声で鳴くようになります。鳴かれないようにするには、避妊手術をしなくてはいけません。
大きな音を立てられない集合住宅では、避妊手術は必須でしょう。
手術は開腹手術となるので、オス猫よりも費用や時間がかかり、入院しなくてはいけません。
飼うのならオスとメスどっちがいいの?
性格だけでみると、人懐っこいオス猫のほうが好まれそうですが、逆にツンとすました猫らしい性格や距離感をわかっているところが好ましいと、メス猫ばかり飼う人もいます。
また、男性でも可愛いものが好きな人がいたり、女性でも気風がいい人がいるように、性格は必ずしもそうなるというものではありません。
個体差があり、飼育環境によっても大きく変化します。そのため、性格で選んでも、思ったようにはいかないと思ってください。
オスとメスなら、どちらがより優れているというものではありません。
どちらを飼っても、性別にあわせた適切な飼育を行い、たっぷり可愛がってあげることが大切です。