猫との暮らし方

飼いやすい猫の品種は?血統書に意味はあるの?

猫をはじめて飼う人は、不安が一杯ですよね。きちんとお世話できるか、懐いてくれるのか、考え出したらきりがありません。

雑種猫はどのように育つかわかりませんが、純血種は性格や性質があらかじめわかっているため、そういった点では飼いやすいでしょう。

もちろん個体差はありますが、初心者にも飼いやすいと言われている品種をご紹介します。

アメリカンショートヘア

イギリスからアメリカ開拓ときに持ち込まれたため、環境への順応性がとても高いです。

頭がよいのでしつけやすく、人に懐きやすいので初心者に向いています。ただ、抱っこを嫌う子がやや多いようです。

とても活発な猫で遊ぶことが大好きですが、逆に遊んであげなかったり閉じこめてばかりだとストレスを感じてしまうため、忙しくて時間があまり裂けない人には向きません

アビシニアン

少し人見知りをする傾向にありますが、慣れると人懐こくなります。

鈴を転がしたような小さな声が特徴で、大人になると静かな場所を好むおとなしい子になります。

運動能力は高いので、高低差のあるインテリアなどを用意してあげるといいでしょう。とても甘えっこで、飼い主にぴったりついてくる子も珍しくなく、そのため「犬のような猫」とも言われています。

ラグドール

抱っこが大好きで、まるでぬいぐるみのようにおとなしく可愛いのでこの名がつきました。

とても温厚で鳴き声も静か。猫には珍しく小さな子供との相性もいいです。

ただしとても大きくなるので、成猫になるまでに3~4年かかります。そのため食事量はやや多めで、高カロリー高たんぱくのものを与えなくてはいけません。

マンションなど集合住宅で飼うのにも向いていますが、最大で10キロにもなるので、大型猫を飼う覚悟が必要です。

長毛種のため見ごたえはありますが、手入れをこまめにする手間がかかります。

スコティッシュフォールド

タレ耳の愛らしい姿で一躍有名になりましたが、とてもおだやかで愛嬌があり、飼いやすい猫です。

タレ耳は3割ほどの確立で生まれますが、立ち耳の子も同じく人懐っこく飼いやすいので人気があります。

耳は生後2~3週間からたれはじめますが、ストレスや病気などが原因で後からまっすぐになることもあります。

体毛が密集しているため、寒さに強いですが、その分暑さは苦手です。

血統書つきの猫は、何が違うの?

血統書とは

登録団体が発行する、猫の血統を証明する書類です。基本的には、血統登録されている品種をかけあわせ、生まれた猫につけられます。

登録番号、猫の名前、猫の種類、毛の色、目の色、性別、生年月日、両親や祖先の血統、繁殖者が記載されていて、人間でいえば戸籍のようなものです。

ただし、日本の場合はきちんとした規定がなく、それそれの団体が発行するので、血統書がついている猫でも、公の場所では純血種と認めれないものが多いのが現状です。

中には書類に必要事項を記入してお金を払うと血統書を発行してくれるという団体まであります。

日本で正式なものとして通用するのは、CFA(THE CAT FANCIERS ASSOCIATION INC)とTICA(THE INTERNATIONAL CAT ASSOSIATION)が発行する血統書です。

血統書つきの猫を飼うメリットとデメリット

品種がはっきりしているので、子供のうちからどのような子に育つかわかり、自分の好みに合った猫を飼うことができます。

長く美しい体毛の猫、身体の大きな猫、脚が短い猫、耳が折れている猫など、混血ではなかなか見られない珍しい特徴がある猫を飼うことができるもの魅力です。

そして、アメリカンショートヘアは好奇心が旺盛で陽気、ペルシャは穏やかでのんびりなど、品種によって性格もある程度固定されているため、生活スタイルや好みにあった性格の子を手に入れることができます

希望すれば、チャンピョン経験がある猫の血を引いた子を手に入れることも可能です。

しかし、血統書つきの子は、雑種猫とくらべるとやや病気になりやすく、遺伝性疾患が出やすいという特徴があります。

品種によってなりやすい病気があるので、血統書つきの猫を飼うのならば、あらかじめどんな病気にかかりやすいのか頭に入れておき、予防に努めるといいでしょう。

また、血統書つきの猫はほとんどの場合、ペットショップやブリーダーから高額で購入しなくてはいけません。

どんな猫を望んでいるのかを考えよう

飼いやすい猫の品種はまたまだたくさんあります。そして、雑種猫もけっして飼いにくいわけではありません。

また、血統書がついている猫を飼うことにはメリットもデメリットもあります

血統書は、あくまでその猫が純血種であるという証明書。猫の健康や性質を保障するものではありません

そのため、血統書がついていることだけに目を奪われず、きちんと猫自身を見て、選択するようにしましょう。血統書がついていても、いなくとも、大切なペットとして目一杯かわいがってあげてくださいね。

雑種は純血種よりも身体が丈夫なので病気になりにくく寿命も長め。そういった点では、雑種猫もとても飼いやすいでしょう。

まずは自分がどのような猫を望んでいるのか考え、あまり神経質にならずに選んでください。

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