室内飼いで飼われることが多くなり、キャットフードも充実して、猫の寿命は伸びました。現在では15歳以上生きる猫も珍しくありません。
飼い主は年老いてきた猫にどのようなことをしてあげたらいいのでしょうか。
猫の老化のサインとは
個体差はありますが、猫の老化は7~10歳くらいからはじまります。年をとっても見た目はあまり変わりませんが、じっくり観察すれば、これまでとの違いに気がつくはずです。
以下のことが目立ってきたら、猫が老化してきたサインとなります。
- じっと動かない時間が増えた。
- 以前よりもジャンプ力が衰えた。
- 食べる量が減った。
- 毛づくろいの頻度が下がった。
- 口の周りやヒゲが白髪になる。
- 声をかけてもあまり反応しない。
- 鳴き声が大きくなる。
老猫のためにすること
1.年齢にあったエサに切りかえる。
年をとると動き回らなくなるため、代謝が落ち、太りやすくなります。
肥満になると糖尿病などの病気にかかりやすくなるため、太らせないようにエサの量には注意しましょう。
最近では年齢別にわけられたシニア用のエサも売られているので、そういったものを与えるといいでしょう。
2.ブラッシングをこまめに行う
年を取ると、自分で身体をキレイに舐めることができなくなります。かわりに飼い主が毎日ブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングは血行をよくする効果もあります。
身体が汚れが目立つときには、濡れタオルなどで拭いてキレイにしてあげてください。
シャンプーをしてもいいですが、体力を消耗するのであまり年老いた猫には向きません。
3.寝床を増やす
年老いると猫は寝ている時間が増えます。快適な睡眠が得られるように工夫しましょう。
気候に合わせて選べるように、日当たりがいい場所や、風通しのいい場所などに寝床を増やしてあげるといいです。
4.足腰に負担をかけないようにする。
フローリングなどの固い床は猫の足腰に負担がかかります。やわらかいカーペットなどを敷いてあげましょう。
ジャンプ力が衰えるため、高い位置へいく途中には、踏み台などを置きます。逆に着地する場所には座布団などを置くといいでしょう。
5.こまめに爪を切る
動きまわらず、爪を研ぐ回数も減るので、老猫になると爪が伸びすぎてしまうことがあります。
手から飛び出てしまった爪のせいで身体に傷をつけることがあるので、こまめに爪をカットしてあげましょう。
いかがでしたか。人間でも、老人となったら若い頃と同じ生活はしませんよね。それと同じで、猫も高齢になってきたら、これまでとは少し違った生活をおくります。
猫を飼ったら、最後まできちんと面倒を見てあげるのが飼い主の義務です。年老いても快適に生活をおくれるよう、気を配ってあげましょう。