猫との暮らし方

◆〇〇でも猫って飼えますか?ライフスタイルに合わせた猫との暮らし

理由はさまざまですが、一人暮らしをしている人でも猫を飼うことを検討している人は珍しくありません。

でも、一人だから世話をするのは私だけだし…それでも飼える?と、ためらう人もいますよね。

今回は、一人暮らしの人が猫を飼うときのポイントについてご説明します。

一人暮らしでも猫って飼えますか?

猫は一人暮らしでも飼いやすい

猫は一人暮らしでも比較的飼いやすいペットです。というもの、猫は毎日散歩をする必要も、定期的にシャンプーする必要もないのです。

自分が決めたテリトリー内で生活する生き物なので、慣れてしまえば狭いスペースでも、ストレスになく生活することができます。

また、猫は単独で生活する生き物なので、1泊程度なら家をあけても、エサと水とトイレさえちゃんと用意しておけば、一人でお留守番ができると言われています。

一人暮らしで猫を飼うときの注意

猫は犬のように群れて生活する生き物ではないため、長い時間一匹でいてもストレスにならないとは言われていますが、寂しいと感じる心がまったくないわけではありません。

できれば毎日一緒に遊んであげる時間を確保してください。

一人暮らしなのですから、激務で忙しくても、帰ってきたらエサやトイレの始末はきちんとしなければいけません。

どんな状態のときでも、ちゃんと猫の世話ができるという確信がない人は、一人暮らしでは猫を飼うことができないでしょう。

怪我や病気のときに、会社を休んできちんと動物病院に連れていくことができるかどうかも考慮する必要があります。

飼いはじめた場合は、自分の外出中にどんなことをされるかわからないので、危険なものや誤飲されそうなものは、猫に触られない場所にしまっておきましょう。

落としやすいもの・倒しやすいもの・割れやすいもの・噛み付いて感電死しやすいコード類などは排除してください。

夏や冬は、室内の温度管理もしなくてはいけません。

とくに夏場の熱中症には気をつけてください。

狭い場所で飼うのなら、キャットタワーや棚などを利用して、上下にたくさん動ける場所を用意してあげると、ストレスの軽減になります。

一人暮らしには成猫が向いている

どうせ猫を飼うのなら子猫から飼いたいと思っていませんか。しかし子猫は、月齢によっては時間ごとにこまめにエサをやる必要があり、この時期はとてもやんちゃで、毎日疲れてクタクタになるまで何回も遊びたがります。

子猫の時期にさまざまなことを学び、社会性や人間との付き合い方を覚えるのです。

当然子猫から育てるのなら、すべてをあなたが教えなくてはいけません。

また、子猫はワクチンを打ちにいったり、去勢・避妊手術をしたりと、動物病院にいく機会も多くなります。そのため、忙しい一人暮らしの人には、成猫のほうが向いているようです。


いかがでしたか。このように覚悟さえあれば、一人暮らしでも猫を飼うことは可能です。

いまは一人暮らしをしているけれど、実家でも猫を飼っていたから、ぜひ自分も飼いたい。

家族が猫嫌いのせいでこれまでは飼えなかったけど、一人暮らしをしはじめたので念願の猫を飼いたい。

理由はさまざまですが、一人で飼うとなると責任は重く、プライベートな時間を裂かなくてはいけませんし、手間や費用もかかります。

けれど、自分に懐いている猫を膝に乗せて撫でる幸せは、何ものにもかえがたいものですよ。

猫アレルギーの人でも猫は飼えるの?

アレルギーは日本人の国民病だと言われています。日本人の3人に一人はなんらかのアレルギーを持っているとさえ言われているのです。

そのため、猫アレルギーを患っている人の数は少なくありません。

中には猫好きなのに、猫アレルギーのため、泣く泣く飼うことを諦めているなんて話も耳にします。

猫アレルギーの症状

アレルギーとは、外部から身体に侵入した異物に、身体が過剰反応してしまう状態のことをいいます。

  • 目、鼻、のど、皮膚などにかゆみが生じる
  • くしゃみや鼻水や涙が止まらない

などが代表的な症状です。

重度の猫アレルギーの人の場合は、胸が苦しくなったり、呼吸困難に陥ることがあります。

猫を飼うことができるのは、軽度のアレルギーの人だけです。猫アレルギーは、大きな病院で検査することができます。飼う前に事前に検査をしておくといいでしょう。

猫アレルギーでも猫を飼うには

アレルギーはアレルゲンが身体の中に侵入することで発症します。

猫の毛・皮脂・フケなどがなるべく体内に入らない環境をつくることが大切です。以下のことを徹底しましょう。

1.毎日しっかり掃除をする。

室内にあるアレルゲンを排除するためにも、掃除機をかけることは必須です。空気中に舞っているアレルゲンを除去するのには、空気清浄機が適しています。

2.目の細かいカーペットは使わない

アレルゲンが奥まで入り込み取れなくなることがある素材ものは排除しましょう。

3.枕、布団、シーツ、ぬいぐるみなどはこまめに洗う

これらのものはアレルゲンが付着しやすいとされています。こまめに洗うことで、アレルギー反応が出る回数を減らすことができます。

4.ウール系の衣服は着ない

ウール素材は猫毛やほこりがつきやすいため、アレルギー持ちの人には向きません。

5.こまめにブラッシングして抜け毛を減らす。

事前にブラッシングすることで、部屋にアレルゲンが舞うことを防ぐことができます。

6.猫は寝室に入れない

アレルギーの症状は、副交感神経が優位に働いている寝ているときに出やすいとされています。

そのため、寝室にはできるだけアレルゲンを持ち込まないようにしたほうがいいでしょう。

猫アレルギーの人に向いている猫とは

メス猫のより、オス猫のほうがアレルゲンをたくさん持っています。

それゆえ、猫アレルギーの人が飼うのならメス猫のほうが向いています。

オス猫の場合も、去勢前の猫よりも去勢後の猫のほうがアレルゲンが少ないとされています。

拾ったなどの理由から、オス猫を飼うことになった人は、去勢手術を受けさせるといいでしょう。

また、猫の中にはアレルギーがおきにくいとされている品種があります。以下が、比較的アレルゲンが少ないとされている品種です。

  • スフィンクス
  • ベンガル
  • ロシアンブルー
  • オリエンタルショートヘア
  • サイベリアン
  • バリネーズ
  • ジャバニーズ
  • デポンレックス

ペットショップやブリーダーから購入する人は、こういった品種を選んで飼うといいでしょう。


いかがでしたか。猫アレルギーでも、まったく猫を飼うことができないというわけではありません。しかし、普通の人よりも努力が必要となります。

猫アレルギーでも猫を飼いたいと迷っている人は、まずは猫を飼い続ける十数年間、その努力を続けることができるか考えてみるといいでしょう。

赤ちゃんがいても猫って飼えるの?

結婚して子供はまだだけど、猫を飼いたい。我が子には猫と兄弟のように育って欲しい。そんな希望を持つ人もいるでしょう。

しかし、中にはまったく逆に、赤ちゃんが生まれてくる予定だから、飼っていた猫を他所に譲るなんていう人もいます。

はたしてどちらが正しいのでしょうか。

猫を飼うメリット

子供の頃から猫と一緒に育つことで、命の尊さや大切さを身をもって教えることができます。

思いやりや優しさを学ぶことができ、情操教育にもとてもいいです。また、猫を飼うことで癒され、ストレスの軽減が見込めます。

幼い頃から動物と触れ合うことにより、免疫機能が鍛えられ、アレルギーや喘息になりにくいというメリットもあります。

猫を飼うデメリット

子育てには体力も気力も必要です。生後すぐは昼夜とわずに数時間おきにミルクを上げ、自分で歩けるようになったら、今度は目が離せません。

飼いはじめたら、そんな忙しい子育ての間も、きちと猫の世話を行わなくてはならないのです。

また、猫は環境の変化に弱い生き物です。

中には母猫になったような気分で赤ちゃんの面倒を見てくれる猫もいますが、反対に自分よりも可愛がられる赤ちゃんに嫉妬する猫もいます。

ときには赤ちゃんを猫が噛んだり引っかいたりすることがあるかもしれません。

猫と赤ちゃんの生活スペースをわけるなど、工夫が必要です。

妊娠したらトキソプラズマ検査を

赤ちゃんを迎えるなら猫を手放すべきだといわれているのは、トキソプラズマ症のせいです。

トキソプラズマは寄生虫の一種で、人間にもうつります。健康な人間がトキソプラズマに感染すると、熱が出たりリンパ節が腫れたりすることもありますが、ほとんどの場合は無症状です。

ところが妊婦がトキソプラズマに感染すると、ごく稀ですが生まれてくる子に障害が出たり、流産の原因となります。

このトキソプラズマは、低い確率ですが猫から人に感染することがあります。

猫を飼っている妊婦は、トキソプラズマ検査を受けるといいでしょう。トキソプラズマ検査は産婦人科で受けることができます。

とはいえ、いつでも猫から感染するというものではりません。

トキソプラズマが人間にうつるのは、猫が感染してから3日~3週間の期間のみです。

それ以降は猫の身体に抗体ができるため、感染力がなくなってしまうのです。

完全室内飼いを徹底して、虫や生肉を食べるくせがない猫ならば、妊娠期間中にどこからかトキソプラズマをもらってくるということもないでしょう。

それでも心配だという人は、トキソプラズマは猫の便からうつるので、妊娠中は猫のトイレ掃除は他の人にやってもらうといいでしょう。


いかがでしたか。このように、赤ちゃんを育てながら猫を飼うことは可能です。しかし、ただ猫を飼うだけよりも、苦労は大きくなります。

それでも、どうしても猫を飼いたいのならば、不測の事態にも対応できるように、さまざまな自体を想定しシミュレーションを行っておくといいでしょう。

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