猫との暮らし方

猫を叱るときのコツと注意点

生き物ですから、ときに猫もいたずらや失敗をします。そういうときはきちんとしつけ、それがいけない行為だと理解させてやらなくてはいけません。

しかし、犬などと違って主人に服従するという性質がない猫は、とてもしつけにくいです。

では、猫をしつけるためにはどうしたらいいのでしょうか?

叱るときは現行犯でなくてはならない

たとえば、留守番中にボックスティッシュにいたずらして、ボロボロにしてしまったのを見つけたとしましょう。

二度とやらないように叱りたいでしょうが、その場に猫がいないのなら、いまさら叱っても意味がありません。

少し前のことでも、時間が経つと猫は忘れてしまっています。後から怒っても、どうして怒られているのか猫には理解できないのです。

そのため、叱るなら現行犯のときでなくてはいけません

叱るときは絶対に名前を呼ばない

叱るときはつい名前を怒鳴りたくなりますが、これは絶対に止めてください。

怒るときの言葉=名前とインプットされてしまいます。そうすると、名前を呼ぶと逃げるようになってしまうのです。

叱るときは短く簡潔に「コラ!」「駄目!」と声を出してください。自分の手を叩くなどして大きな音を出すだけでもいいですよ。

中途半端に叱らない

中には可愛さのあまり、中途半端に叱る人がいます。笑顔のまま猫なで声で叱ったり、撫でながら叱ったりするのです。

これでは猫は悪いことをしていると理解しないので、意味がありません。

中には、「喜んでいる」、「面白い反応が見られる」などとインプットされてしまい、ますます問題行動を起こすようになる子もいます。

叱るなら叱る、諦めるなら諦める、どちらかはっきりさせましょう

叱るのなら、しばらく無視すると「これをするとかまってもらえなくなる」と学習して、問題行動をしなくなることがります。

日によって態度を変えない

可愛いから今日は叱れないな、など日によって態度を変えてはいけません。それでは、猫は何が駄目なのか理解できなくなってしまいます

駄目なものはいつでも駄目と、きちんと統一してください。

怒るときは名前を呼ばない

叱るときに名前を呼んではいけません。そうすると、名前=叱るときの言葉とインプットされてしまい、名前を呼ぶと逃げるようになってしまいます。

名前を呼ぶのは良いことをしたときや楽しいときだけにしましょう。

天罰を使う

あまり怒ってばかりいると、自分に不快な思いばかりさせる人として、猫から嫌われてしまいます。そこで、そういう時は天罰をうまく利用しましょう。

「これをすると飼い主が怒る」とインプットするのではなく、「これをすると悪いことが起こる」とインプットさせるのです。

悪いことをしようとしたら、猫が嫌うことをします。大きな音を立てたり、霧吹きで水をかけるなどが効果的です。

自分がやっているとバレてしまうと、嫌なことをする人として嫌われてしまうため、見つからないようにこっそり行いましょう。

いたずら対策を事前にしておく

言うことを聞かないと、カッとなって反射的に叱りそうになりますが、まずはグッとこらえてください。

猫は人間のルールを理解できません。そのため、きちんとやってはいけないことを理解させるには根気が必要です。

なにも主人を怒らせたり、からかうためにいたずらしているわけではないのです。

猫に余計なストレスを与えないためにも、人間ができる対策は事前に行っておきましょう。

  • 落とされそうなものや、いたずらされそうなものは隠しておく
  • 壁やカーテン、インテリアなどで爪とぎしないように、いろいろな種類の爪とぎを用意して、あちこちに配置しておく
  • 食べ物類は出しっぱなしにしない
  • ゴミ箱は蓋つきのものに換える。
  • コードはまとめていたずらできないように隠すか、保護カバーをつける
  • あらかじめ猫が入れない部屋を用意しておき、触られたくないものはその部屋で使う。

などの対策がおすすめです。

また、問題行動はストレスが溜まっているサインの可能性があります。急にいたずらや粗相をするようになったら、猫にストレスを与えているものがないか考えてみましょう。

まとめ

猫をしつけるにはいくつかコツがいります。

猫の知能は2~3歳児と同程度です。一度や二度で理解してくれるものではありませんので、じっくり時間をかけるつもりで気長に行ってください。

人と同じだとは決して思わず、猫に合わせた叱り方をしましょう。

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